ゆっくり、の~んびりをモットーに作品を紹介していますヽ(^o^)丿
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2012-07-23 (月) | Edit |
〈前回のあらすじ〉

らいぞう博士のおうちに向かう、けろたとつむりんは、カレーズ・カラーズ・リバーズ唯一の村・ホープミル・ビレッジにたどり着きます。
カラフルな可愛らしいおうちの外壁には、謎の風車(かざぐるま)が・・・。
その役割の重大さに、学者たちの苦労を学ぶのでした。
次はいよいよ、白い木の秘密に迫ります!
希望のそびえる大地*1-20

*****

らいぞう博士はお茶をすすると、湯のみを床に置きました。
「あの木は、植物名を『恵野木(えのき)』と言ってな、ある植物を品種改良したもんなんだが」
「ある植物?」
希望のそびえる大地*3-1
首をかしげる、けろたとつむりんに、博士が問いかけます。
「『ハウスツリー』ってぇ、木を知ってるかい? 俺の故郷じゃ、全く見ねぇが、この辺りじゃあ有名らしいな」
「それならわかります」
けろたが答えました。
希望のそびえる大地*3-2
「僕の住んでるおうちが『ハウスツリー』です」
「種を植えた人が主となって、その人が亡くなるまで一緒に成長する、不思議な木のことですね」
「おう、それよ。そいつを品種改良したのが、『恵野木』なのよ」
けろたとつむりんは目を丸くしました。
「それじゃあ、あの木にも誰かが住んでいるんですの? それにしては、小さすぎるわ」
「あんなにお日様が強かったら、ツリーの中は熱くて住めないんじゃないかな?」
「むろん、住んじゃあいねぇさ。俺たちが必要としてるのは、日照りで悪くなっちまった土地でも育つ植物であって、住むためじゃねぇ。『ハウスツリー』が持つ、強力な成長力が欲しかったのよ」

博士の説明は続きます。
「知ってのとおり、ここの土は悪い。植物を全部ダメにしちまう。養分が全くないせいなんだが、このまんまじゃ、木どころか、草一本だって生えてこねぇ」
「風車のお水に栄養剤を混ぜたら、どうかしら?」
「もちろん、その手も考えたぜ。でもな、そうしちまうとよ、莫大な量が必要な上に手広すぎて、かえって手が行き届かねぇのよ。うまく育ってくれた木に、余計な栄養を与えすぎて、駄目にしちまうことだってあるしな。そこで俺は考えた。一本づつが少ない栄養で育ち、なおかつ、その栄養を体内で育てていける植物はねぇか」
「それが『ハウスツリー』なんですね」
「たしかにあの木は、植えるときに植えた人の血を一滴与えるだけでいいし、後はほんのちょっとのお水だけで育ってくれるわ。でも、いくら『ハウスツリー』と言っても、養分を全く必要としないわけじゃないですよね? 土に栄養がないんじゃ育たないんじゃないかしら・・・」
答えようとしたおやっさんを押しのけて、きいぼうが身を乗り出しました。
希望のそびえる大地*3-20
「そこはおやっさんの腕の見せ所さ! 土から養分はとれねぇ。かといって、そのまんまじゃ枯れちまう。研究に研究を重ねて、やぁっと完成したのが、おやっさん特製の栄養剤、『ぐんぐん丸』だ! この水をかけるとよ、
希望のそびえる大地*3-6
種まきしてから芽が出るまでが、たったの1分!

希望のそびえる大地*3-7
芽が出てから幹になるまでが、たったの2分なんだぜ! 
すげぇだろ? 後は風車からの水を貰えば、にょきにょき育つってぇ仕組みなのよ」
「まあ! そんな魔法みたいなことが可能なんですの?」
「あ・・・」
「あったぼうよ!」
今度はきいぼうを押しのけて、博士が答えました。
希望のそびえる大地*3-21
「不可能を可能にするのが、俺達、植物学者の使命ってもんだ。まあ、かなり時間はかかっちまったがな」
「へぇ、スゴイなぁ。じゃあさ、『ぐんぐん丸』があれば、お野菜だって、お花だって、あっという間に大きくなっちゃうね」
「残念だが、そいつぁ無理だ」
「えっ?」
らいぞう博士が腕組みして答えます。
希望のそびえる大地*3-9
「『ぐんぐん丸』に含まれる栄養が、余りにも強すぎるせいでな、『恵野木』以外の植物には効き過ぎちまうのよ。量を減らして試しても駄目だった。大きくなるどころか、あっという間に枯れちまう。種にかければ、途端に破裂しておしまいよ。栄養を溜め込みすぎて、対処しきれなくなっちまうんだな」
「あら? だったら『恵野木』は何故、平気なのかしら? 『ハウスツリー』から出来ているんだったら、少しの栄養で育つはずなのに、今のお話だと、『ぐんぐん丸』には耐えられなさそうですけど・・・?」
「それよ!」
つむりんの質問に、博士が膝をたたきました。
けろたとつむりんは、思わず顔をあわせてしまいます。
希望のそびえる大地*3-10
「そこが『恵野木』のすげぇところなのよ! あの木はな、体内で育てた栄養を根っこを通して、地面に吐き出すことが出来るのよ! これはえらいことだぜ。考えても見ろ。栄養をもらうはずの植物が、栄養を与えるはずの大地を育てるんだからよ!」
博士は、ガラガラと声をあげて笑いました。

ようやく『恵野木』のことがわかってきた、けろたとつむりん。
住む人の元気を貰って育っていく『ハウスツリー』は、おうちでなくなった代わりに、『ぐんぐん丸』の栄養を貰って成長し、日照りで弱ってしまった大地を強くするという、栄養剤の役割を得たのでした。  

つむりんがほうっと息をつきます。
「あの白い木には、そんなに重大な役割があったのね」
けろたはそこで、ずっと気になっていたことを聞いて見ることにしました。
「あの、博士・・・」
「なんだい、けろっ子? 遠慮しねぇで言ってみろい」
希望のそびえる大地*3-24
「・・・実は、ここに来る途中、白くなりかけてる木を見かけました。最初に白い木を見ていたので、ずっと気になってて・・・話を聞いて思ったんですけど、もしかしてあれは、『恵野木』が栄養を出しきっちゃった後の姿なのかな? 『ハウスツリー』は主が死んじゃうと砕け散るって聞いたんですけど、『恵野木』はどうなっちゃうんですか? 栄養を出してしまうってことは、自分に必要な栄養はどうしてるの?」
博士はすぐには答えず、一度あごひげを撫でると、大きく頷きました。
希望のそびえる大地*3-23
「よく気づいたな。そうよ。おめぇさんの言うとおり、ありゃ、『恵野木』の最後の姿よ。さっきお嬢ちゃんが言ってたっけな。『ぐんぐん丸』の栄養に、『恵野木』が保たねぇんじゃねぇかって。ありゃあ、あながち間違ってねぇんだ。他の木が何十年、何百年生きるのに対して、『恵野木』の寿命は、もってたったの一年だ。強い薬に耐えながら、同時に体ん中で栄養を作り続け、最後にゃ全部を出しきっちまう。肝心の自分を守ることも出来ねぇでな。しまいにゃ、『ハウスツリー』とおんなじで、跡形もなくなっちまう。いや、ひでぇことしちまったと後悔しねぇ日はないぜ。他を活かすための生贄になってるようなもんだからよ。全く、植物学者が聞いて呆れるぜ」
「まあ。そうでしたの・・・」
「なんだか、かわいそう・・・」
力強くそびえ立つ『恵野木』を思い出して、しょんぼりする二人。
そんな二人に、きいぼうがそっと声をかけます。
希望のそびえる大地*3-12
「おやっさんはな、砕け散る前の『恵野木』に挨拶に行くのさ。感謝を込めてな。俺達の代わりに、カンカン照りのなか、踏ん張ってくれたんだ。それっぐらいはしねぇと駄目だって言ってよ。たかが木にってぇ、思う奴もいるけどよ、おいらは素晴らしいと思う。一緒に頑張った仲間を送り出すみたいで大好きなんだ。『恵野木』をそんな風に思ってくれるおめぇたちの心だってよ、絶対届いてると思うぜ」
顔を上げた二人に、にかっと笑うきいぼう。
「生意気言いやがって、このけろっ子がぁ」
と、小突くらいぞう博士もどこか嬉しそうです。
肝心のきいぼうはというと、恥ずかしそうに腕組みしています。
きいぼうの言葉に、けろたとつむりんの心はほっこりあったかくなるのでした。
希望のそびえる大地*3-22


「それにしても、驚くことばかりね」
「うん、本当だね。こんな風に、力を合わせて、大地を守るために頑張ってくれてる人達がいるってこと、僕、全然知らなかった」
希望のそびえる大地*3-11
「本当ね。ちゅけの森から出なかったら、一生わからなかったわね」
「あの水門もすごかったなぁ。水をあんな風に、便利に運ぶ方法があったなんて・・・」
「ん? 水門? あーっ! 水門!」
希望のそびえる大地*3-15
きいぼうが突然、大声で叫んだものですから、お茶をすすっていたらいぞう博士は驚いて、吹き出してしまいました。
「水門だよ、おやっさん!」
「な、なんでぇ、藪から棒に」
きいぼうはそこでようやく、ここに来た理由を説明したのでした。

聴き終わったらいぞう博士は、ぽけっとします。
「・・・なんでえ、なんでえ、おめぇたち。俺はてっきり、わざわざ遊びに来てくれたもんだとばっかり思ってたからよ。そんな大層な理由があるんなら、とっとと言いやがれってんだ」
「すまねぇ、おやっさん。おいら、懐かしくって、すっかり忘れちまってたぜ」
「しっかし、どこのすっとこだ? 水門を開け忘れるなんて、馬鹿は! 行って説教してやらにゃあ!」
「博士が鍵を持ってるんじゃないんですの?」
「水門の開け閉めは当番制でな、今月は俺の番じゃねぇのよ。ちょっと待ってろい。当番表を見てやらぁ」
博士は後ろの引き出しに手を伸ばすと、真ん中の段から、紐でくくられた紙の束を出しました。
人差し指をぺろっと舐めると、あれでもねぇこれでもねぇと次々に紙をめくっていきます。
「おっ、これだ」
手を止めた博士は、束から一枚を抜き取りました。
きいぼうが覗きこむので、けろたとつむりんも遠慮がちに覗き込みます。
希望のそびえる大地*3-16
たくさんのお名前が上から下までぎっしり書かれていました。
けれど不思議な事に、半分以上のお名前の上に、棒線が引かれているのです。
「あら? これは?」
希望のそびえる大地*3-17
気づいたつむりんが首を傾げました。
けろたも疑問に思って、博士にたずねようとした・・・その時です!

「環境破壊、反対!」
「ありのままの自然を受け入れろ!」


外から大声が聞こえてくるではないですか!

「なんの騒ぎだ、ありゃ?」
らいぞう博士も思わず、首をひねってしまいます。
希望のそびえる大地*3-18 
一体、何が始まったのでしょうか?

つづく・・・

*****

こんばんは、ちゅけです(・∀・)

やっと半分まで終わりました( ^^) _旦~~
 
白い木の謎がようやく明らかに!
名前はあれしかないやろ?と思いまして(^^)

そして、『ぐんぐん丸』。
かなりのスピードで植物を育ててしまう、強力薬!
『恵野木』にいたっては、種から木になるまで、たったの3分!
まるでカップラーメンのようににょきにょき生えるのでございます!( ゚Д゚ノノ☆パチパチパチパチ

でも、その運命は・・・書いてる本人も可哀想だぁ(/_;)と思ってしまうほど過酷なもの。
『恵野木』が報われるためにも、博士たちには頑張って大地を蘇らせてほしいものですガン( ゚д゚)ガレ

さて、次回からは急展開!
お話はラストに向かって、ゴロンゴロン転がっていくのです!┌(_Д_┌ )┐

掛け声から察するに、団体さんが現れる予感・・・。

大丈夫なのか、ちゅけ?
作りきれるのか?
まだ背景もあるのよ!

・・・(゚Д゚)ノ ァィ

返事、小っさ!

・・・頑張るっす!(`・ω・´)ゞ

*****

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コメント:
この記事へのコメント:
こんばんは!
『恵野「気』いい名前ですねv-252
こういうアイデアはポンっと浮かぶのですか」?
それともじっくり考えながら作っていくんですか?
すごいですね(^^)
いよいよお話も佳境に入りこれからが楽しみですv-238
2012/07/23(月) 23:17:14 | URL | kaori*** #3.7rhxuY[ 編集]
おつかれさま~(*・ω・)ノシ ブンブン♪
chu*keさん 今回も沢山すごいですね、

白い木はキレイって思って見ていたけど、
はかない運命だったんだ・・・

現代も森林伐採が進む中、おやっさんのように
緑を増やそうと頑張ってる人もいる・・・
なかなか追いつかないものですね。


恵野木・ぐんぐん丸のネーミングが笑えました。
chu*keさんらしいな。

また・一波乱ありそうな雰囲気です。
き・きになります~
また続き頑張ってくださいね、楽しみにしています。
2012/07/24(火) 09:00:36 | URL | miruco #-[ 編集]
kaori***さん
コメントありがとうございます~(・∀・)

名前は作り終わった後、完成したものを見てのイメージです(^^)
『恵野木』は言うまでもなく、きのこのエノキを連想してなのですが、皆さんに覚えてもらいやすいように親しみやすいものを選んでます。
ケ・ケロッチはパパラッチからですし、らいぞう博士は雷オヤジから、といった感じです。
昔はこういうダジャレっぽいのなかなか思いつかない子だったんですが、年ですかねぇ?
いまや、そんなことしかパッと浮かびませぬ(^_^;)
2012/07/24(火) 22:25:48 | URL | chu*ke #-[ 編集]
mirucoさん(*・ω・)ノシ ブンブン♪
激励、ありがとうございます!(・∀・)
気合入れまくりで、次の制作にかかっちょります。
マイペースなもんで、なかなか終りが見えてこないのですが(^_^;)

『恵野木』に『ぐんぐん丸』とらいぞう博士に合わせて和風なお名前。
博士ときいぼうのコンビは、お話を作ってて、とっても楽しいので、博士にはまた出演願いたいものです(´∇`)ケッサク

なるべく・・・( ゚д゚)ハッ!
力の限り!
猛スピードで続きを作りますゆえ、気長にお待ちいただければ幸いです!(人´∀`).☆.。.:*・゚
2012/07/24(火) 22:50:09 | URL | chu*ke #-[ 編集]
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